私が営業マンの頃にお客さんからちょくちょく聞いた話の中で、一番いい気がしなかったのが「業者を変えたらすぐに売れた」という話です。
これは、私が担当していた売主さんが「知り合いの人が違うところに媒介したら途端に売れた」って聞いたので売りやめにしたいと申し入れをされた時の話です。
これは営業マンとしては一番言われたくないセリフですが、売主さんにしてみればとにかく早く売りたいので当然といえば当然の話だと思います。
この売主さんとは、専任媒介を締結していました。
これが一般媒介であれば結果がまた違っていたかもしれません。
一般だと複数の業者と媒介を締結できますからね!
やはり、業者を変えると売れたということは、それぞれの業者にはそれぞれの見込みの買い手がいるという事が言えると思います。
1社ですぐに結果が出なければ業者を変えるという選択肢もある
この場合、1社での専任媒介を締結していることが前提ですが、3ヶ月経っても結果が出ない場合は、更新せずに思い切って業者を乗り換えるという選択肢もありですね、
また新たな環境で販売活動するとすぐに結果が出たりします。
私にも経験があります。
ある大手の業者から、この物件をそちらで販売してもらえないかというオファーを頂いたことがありました。
地域的にその業者が不得意なエリアだったために、なかなか反響が取れずに売れない現状が続いていたようで、逆にそのエリアを得意としていた私のところに相談がありました。
紹介という形で媒介を締結させていただきました。
1ヶ月もしないうちに買い手が付きました。
この事例でもわかるように、業者には得意なエリア、苦手なエリアが必ず存在します。
比較的に大手さんは、都市部の新興住宅地を得意としていますが、昔ながらの旧市街地の住宅地は不得意としていることがよくあります。
私たちは昔ながらの旧市街地の住宅地を得意としていました。
逆に都市部の新興住宅地は不得意でした。
第1種低層住宅地等は大手が得意です。
なぜならば、そのエリアにお住まいの方々は大手志向の方が多くお住まいです。
求める人も大手さんと取引したいと考えている傾向が強い印象を受けます。
昔からある街の不動産屋とはあまり取引したいとは考えていない様子でした。
ずっと同じ業者で更新しないのが早く売る秘訣
業者としては、自分のところで売りたいと思うのが通説かもしれませんが、売主さんとしてはどこの業者であっても売れればいいわけです。
業者の立場で言うと、売りやめというのは上司から叱られることになるので、なんとしても阻止しなければなりません。
お客さんがいるいないにかかわらず食い止めなければならないわけです。
しかし、その行為は売主さんにしてみれば、ある意味妨害行為ともとれるわけですから、必死に食い下がる営業マンを振り切って結果がすべてだから、更新せずに別の業者に媒介を依頼する意向をハッキリと告げて、売りやめにして、乗り換える選択肢を取ることが結果的に早く売る秘訣と言えます。
勇気を持って乗り換えることが肝要です。
まとめ
1社で3ヶ月販売活動してみたが、結果が出なかった場合は容赦なく業者チェンジも十分有効な手段だということを覚えておきましょう!
ずっと同じ業者で媒介更新するのではなくて、勇気を持って一旦売りやめにして、別の業者で再度販売活動を始めてください。
その方が早く売れることがあります。